森は、すべての生命の源。自然の宝庫といわれる北海道の中でも、ここ津別の森はひときわ深く濃く、長い長い年月をかけて静かな営みを繰り返している。私たち人間の暮らしは、その大きなサイクルの一部。全町面積の約86%を森林が占める津別では、森の存在そのものが暮らしを支える「地域力」であり、いまと明日を知る道標といえるでしょう。
津別町は昭和57年、全国で初めて「愛林のまち」を宣言。それは、林業の発展を願って森林資源の持続的な保全・活用を目指す誓いでもありました。早くから植林などの森づくりに取り組んできた本町では、カラマツやエゾマツ、トドマツが次々と利用時期に達しています。このことから、森林資源の造成や保全、未立木地対策を図るため、平成20年度から「森づくり基金」を創設し「植えて、育てて、伐って、また植える」という森林資源の循環利用を促し、計画的な森づくりを進めています。