檜原村は、過去には林業が基幹産業だった時代がありましたが、外国産材輸入等の影響により木材価格が著しく低下し、林業経営を圧迫、また交通網の発達などにより近隣地域への就労が比較的容易になったことが重なり、林業離れが加速、森林の荒廃が懸念されるようになりました。
そこで檜原村では、東京都と連携して人工林の間伐作業や枝打ち、花粉の少ないタイプのスギなどに植え替える取り組みを行い、新たな森林再生を進めるとともに、山から木を搬出するための補助制度や、住宅の新築等に利用できる交付金メニューを作り、地場産材の利活用の促進を図っています。
平成29年度には、檜原村木育・木材産業推進基本構想を策定し、「木工・おもちゃ産業の推進」「おもちゃ美術館の建設」「人材育成の推進」を掲げ、これまで以上に木材の利活用や森林保全の推進に向け取り組んでいます。