天文元年(1532年)に沼田氏が居城して以来、明治に至る300有余年の間、真田・本多・黒田・土岐氏の城下町として栄えました。大正13年(1924年)、国鉄上越線の開通により、農林産物の集散地として一層発展し、戦後は、豊富な森林資源を背景に、木材をはじめ、特用林産物の生産とともに、木材関係の工場が増加し、産業の基盤を整えてきました。主たる工業は、木材・木製品、家具装備品製造等の木工業であり、広大な森林地帯をもつ地理的有利性をいかして、木工業のいわば核心地域となりました。
昭和40年代後半から高度成長期をピークとして、木材産業は、減少傾向にありますが、木材の二次加工は、多様化・高度化しており、地場産業においても、木工品を中心に、現代の名工や群馬県ふるさと伝統工芸士の「匠」の技が引き継がれています。